こんにちは、國本ひろみです。
UMIマスターコース7期のお申込み受付中です。
残り2席になりました。
以前にもご紹介したこの記事、
かなりアクセスがあったので再アップしますね~。
もしも、子どもが「レッスン嫌だ~~!!行きたくない~~!!」と泣き叫んだら、
あなたならどうしますか?
UMI6期のSちゃんの、上の7歳のお兄ちゃんは、ピアノを習っていました。
ふつう、ピアノは、週に1回先生にお稽古をつけてもらって、次までに自主練習しなくてはなりません。
7歳のお兄ちゃんは、これをよくさぼりましたが、
「練習できなくても、レッスンの時一生懸命やったら少しずつでも上手になるよ~」と見守ってくれる先生なので、なんとか続いていました。
ところが、明日はピアノのレッスンという ある日の夕方、
「明日はピアノ練習してないから休む!!」と、お兄ちゃんが、わーわー、ぎゃーぎゃー大暴れしだしました。
Sちゃんは内心うんざりしながら、
「練習してなくてもレッスンでがんばればいいよって先生いつも言ってくれてるやん。今日帰ってからも明日も練習できるよ」となだめました。
しかし、お兄ちゃんは、ずーーっと機嫌が悪く、弟にまで八つ当たりする始末。
「△くん(次男)がいるとイライラする、あっちいって!
こんな弟欲しくなかった、出ていって。」
3歳の弟くんは、目に涙をためてこらえていました。
しかし、そのまま暴言を吐き続けると、
次は叩いたりする攻撃に出るのがいつものパターンなので、
お母さんのSちゃんは、弟くんを連れてお兄ちゃんの側から離れようとしました。
すると・・・
「ママは側にいてよ~!!」と、お兄ちゃんが絶叫!
Sちゃんは、弟くんを別室に連れて行って、二人の間を行ったりきたりしていました。
そんな中、弟くんがぽつりと静かにいいました。
「ママ、もしぼくが、にいにのママやったら、ピアノ休ませてあげるよ」
その言葉を聞いて、Sちゃんは、はっとしました。
「私は何でピアノ休ませてやらないんだろう?」
と、その理由を考えてみました。
・病気でもないのに前日にレッスンをキャンセルしたら先生に迷惑がかかる。
・先生に理由をなんて言おう。用事できたとかウソつくの嫌だなあ。
・休みたいと言って休ませてたらクセになる。がんばれない子になる。
・子どものワガママに振り回されてるって思われそう。
・休ませたら子どものワガママに負けたみたいで嫌。
・そもそも、毎日テレビばっかり見て練習してないからやろ
なんと、出てきたのは、
全部、自分の都合ばかりだったのです!
それに気が付いたSちゃんは、「ピアノに行かなければならない!」をあっさりと手放すことができました。
私は、あんなに泣いてるんだし、ピアノ休めばいいや~という気になりました。
次男に「にいに、明日ピアノお休みしようかな」と言うと、
嬉しそうに「うん(*^-^*)」と満面の笑み。
長男に「ピアノお休みしようか」と言うと、ピタリと泣き止みました。
そして、ベタベタと甘えてきて、頭マッサージして~と言うのでモミモミしていると、
「もう、学校変わりたいわ。」と言い出しました。
よくよく聞いてみると、
学校の休み時間に4人でミニバスケットをしていたら、やんちゃな子が割り込んできて台無しになって嫌だった。
それが引っ掛かってイライラしていた。
ピアノを休みたい訳じゃなくて、うまくモヤモヤを出せなくて発散する形が「ピアノ休みたい」だったのです。
落ち着いてから、もう一回「ピアノどうする?」と聞いてみると、「休む」との返事。
私も、もういいや~と思って先生に正直にメールしました。
先生は、「大丈夫ですよ^^」
と優しくお返事をくださり、長男共々安心したのです。
ああ、問題はピアノのレッスン云々じゃなかったのですね。
Sちゃんはさらに、こんなことに気づきました。
長男がぐずる話をすると、
旦那さんからは「甘やかすからや」と言われ、母からは「満たされてないからよ」と言われ続けてきました。
そういえば、私は長男の事で旦那さんと母からダメ出し&否定ばかりだったなあと。
Sちゃんが、息子くんがピアノのレッスンに行きたくないといったとき、
これらの思いが無意識に発動したのですね。
そして、母親の資質を問われそうで、罪悪感をつっかれて、こんなことを思ったわけです。
・休みたいと言って休ませてたらクセになる。がんばれない子になる。
・子どものワガママに振り回されてるって思われそう。
・休ませたら子どものワガママに負けたみたいで嫌。
一生懸命に子育てしている中で、子どもがぐずることもあります。
ポロっと悩みを打ち明けると、「甘やかすからや」「満たされてないからよ」など言われた日にゃあ、
立ち直れません(T_T)
私のせい・・・私が悪いの?・・・満たされてないって何それ・・・甘やかしてないしぃ・・・いやまだ甘い?・・・えーどうしたらいいの?・・・といううちに、また次の問題勃発・・・
ひえ~~(T_T)
今回、このSちゃんを起こしたのは、3歳の次男くんでした。
「ママ、もしぼくが、にいにのママやったら、ピアノ休ませてあげるよ」
弟くんには、な~んも罪悪感がないので、フラットにこんなセリフがでたのですね。
ナイストス!!
子どもは常に「快か不快か」で過ごしていますが、
大人は「善か悪か」で過ごしています。
だから、子どもからシンプルに学ばされることが多いのです!
Sちゃんは言いました。
「なんだか、お母さんに受け止めてもらった子どもの気持ちがわかった気がしました。
日常の些細な問題、繰り返されるイライラを解決します。