アドラー心理学の第一人者で、
日本にはじめてアドラーを紹介した
野田俊作先生が、亡くなられました。
(アドラー心理学の育児 YouTubeより)
野田先生は「課題の分離」という有名な言葉の名付け親です。
今から10年前、長男の不登校がきっかけで
アドラーを知り、
先生の講座を熱心に受講していたのですが
実はときどき、野田先生に心の中で反発し
嫌いだと思ってました。
たとえば、
もともと精神科の先生なのですが
「死ぬ死ぬっていう人ほど死にませんよ。
ああ、でもときどき死ぬ人もいるけどね」
と言うのを聞いて、
なんて無責任な人なんだ!と思っていました。
また、公開カウンセリングのとき、
無記名で書かれたメモの質問に、
どんどん答えていって下さるんですが
私の質問に対して
「うーん意味がわからない」とか言うし
なんか専門用語が多すぎて理解できず
私の求めていた答えがもらえなくて
なんか全然、この母の苦悩をわかってもらえなくて
「野田先生なんか嫌いだー」って、
泣いて帰ったこともありました。
でも、今ならこう思います。
先生は、死にたいぐらい悩んでいる人の気持ちを
正面から受け止め、
その生も死も、とても尊重されていたのだろうと。
「うーん意味がわからない」のは、
私が書いたメモの質問に
私はほんとうのことを書いていなかったので、
先生はそれを見抜いて、
答えようがなかったんだろうなと。
私の悩み解決に、先生は、アドラーのどの章を使えばいいのか
教えてくれていたけれど
私の勉強不足と、私のブロックが強すぎたために
ただただ、責めらた気持ちになって
わかってもらえないと怒り、
先生のハナシが入って来なかっただけなんですよね。
いつもメルマガの冒頭で
『今日はどんな楽しいことがありましたか?』
と書いていますが
実は、この言葉は野田先生に教えてもらったんです。
「子どもが学校から帰ってきて
つまらなそうにしていると、
お母さんが何か嫌なことあったの?と聞くけれど
それより、どんな楽しいことがあったのと聞いたら
楽しいことを、探すでしょ?」
って仰ったのが印象的で
それを使わせて頂いているのですよ。
野田先生、嫌いとか言ってごめんなさい!!
今では感謝しかありません!!!
そんな私が、いまカウンセラーとして仕事をしています。
きっと、國本なんか嫌いだー!って思っている人もいると思います。
受講生さんにもときどき
なんて冷たいことを言うんだと思ってました、
と過去形で(笑)言われますが
ただ私は、目の前の人の力を信じて
サポートするのみなのです。
どう感じますか?
どうなると思いますか?
どうしたいですか?
当たり前すぎる質問は、
ときに冷たく聞こえるかもしれませんが、
これは自分の本音にアクセスするために必要なことです。
もしかしたらあなたも私のことを嫌いになるかもしれない。
でも、それであなたが前に進めるのなら
私は喜んで嫌われる勇気をもちましょう。
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